「have been to」と「have gone to」の違い!それぞれの使い分けと意味について!

I have been to America.

と言えば「アメリカに行った事がある」と言う意味になります。

しかし何故、行った事があると言う意味で「gone」では無く「been」を使うのか疑問に思うかもしれません。

この記事では「been」と「gone」2つの違いについて解説していくので是非参考にしてください。

 

ちなみにこの2つについてはまず、現在完了形についてしっかり理解しておくとわかりやすくなります。

まだ現在完了形をしっかり理解出来ていないという方は、以下の記事を参考にして下さい。

「行った事がある」で「been」を使う理由!

「gone」は「行ってしまった」の意味になる!

例文
  1. He has been to America.
    (彼はアメリカへ行った事がある。)
  2. He has gone to America.
    (彼はアメリカへ行ってしまった。)
  3. He has been to the convenience store.
    (彼はコンビニに行って帰ってきた。)
  4. He has just gone to the convenience store.
    (彼はコンビニに行ってしまった。)

この2つの単語の違いについては上の例文を比較するとわかりやすいです。

例文1では「行った事がある」と言う「経験」の表現がされています。

しかし例文2にしてしまうと、

行ってしまってここにはもういない

と言う「完了・結果」の表現になります。

 

また例文3の「has been to」では、

コンビニから帰って来て今はここにいる

と言う表現になりますが、例文4では「行ってしまってここにはいない」という表現がされます。

その為、

has been to …「行った事がある」「行ったけど今は帰ってきてここにいる」と言う表現。

has gone to …「行ってしまってここにはいない」と言う表現。

と言うように全く違う表現となっています。

ネイティブの間では「have gone to」も「行った事がある」と言う表現で使われている!

上で「have gone to」は「行った事がある」と言う表現にはならないと書きました。

しかし現在のネイティブたちの間では「have gone to」も「行った事がある」の意味で使われています。

勿論、本来の標準的な使い方としては「have gone to」は「行った事がある」と言う意味では無く「行ってしまった」の表現が正しいです。

それであるにも関わらず、ネイティブの間では「have gone to =行った事がある」として使われています。

 

何故この様になっているのかについては、言語と言うものは時代の流れによって変化する物だからです。

例えば日本語でも時代と共に新しい言葉が出来たり、矛盾した言葉を組み合わせて使われている言葉が沢山あります。

(例 : 「たまによくある」「ほとんど確実」「全然大丈夫」「普通に楽しい」など)

これらと一緒で英語も同じように日々変化しています。

とは言ってもネイティブでは無い人間が「have gone to =行った事がある」として使うと、

have gone toの使い方を正しく理解できていない

と誤解される場合があります。

標準的な使い方として「行った事がある」では「have been to」が正しいので、こちらを使っておけば間違いはありません。

 

ただしネイティブが書いた文章などを読んでいると「have gone to =行った事がある」として使われている事があるので、

現在ではこの様な表現もする

と覚えておくと良いです。

「gone」は物が無くなった場合にも使える!

例文
  1. My smartphone has gone.
    (私のスマホが無くなった。)

beenは行った事があると言う意味で使われますが、goneは「人が行ってしまった」以外にも幅広い使い方があります。

その一つとして、上の例文の様に「物が無くなった」という表現でも「gone」を使う事が出来ます。

「have gone and 過去分詞」で「~してしまった」の意味で使える!

例文
  1. I have gone and broken your guitar.
    (私はあなたのギターを壊してしまった。)
  2. I have gone and deleted my PC data.
    (私はパソコンのデータを消してしまった。)

「have gone and 過去分詞」と言う形で「~してしまった」と言う意味で使う事も可能です。

ちなみにこの使い方は「何かをしでかしてしまった」とネガティブな意味を持ちます。

その為、悪い事や間違えなどをしてしまった場合に使うと良いです。

まとめ!

  • 「have gone to」は経験では無く「行ってしまった」と言う完了・結果を表現をする!
  • 現在のネイティブは「have gone to」も「行った事がある」と言う表現で使用する事がある!
  • 「gone」は人が行ってしまった以外に、物が無くなってしまった場合にも使える!
  • 「have gone and 過去分詞」で「~をしてしまった」と言う表現も出来る!

 

この様にgoneとbeenには大きな違いがあり、それぞれの使い分けが必要なります。

しかし現在は「have gone to」「行った事がある」と表現する事があるので、その辺も頭に入れておくと良いです。

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