「過去形と現在完了形」
この2つを言葉だけで見比べれば、両方とも過去の出来事を表しているので違いが分かりにくいかもしれません。
しかしこの二つは表現をイメージする事でとても分かりやすくなります。
この記事ではこの二つの違いを初心者にもわかりやすく書いていくので是非参考にして下さい。
Contents
過去形と現在完了形の違いについて!
現在完了形には4つの使い方が存在する!
現在完了形には「完了」「経験」「継続」「結果」を表す4つの使い方が存在します。
和訳の例 | |
完了 | ~したところだ |
経験 | ~した事がある |
継続 | ~している |
結果 | ~してしまった |
この様な複数の使い方と言うのは過去形には無いので、使い方の大きな違いと言えます。
これらの使い方については下の「現在完了形についての解説記事」にて詳しく説明します。
現在もその状態が続いているのかどうか?
過去形と現在完了形の大きな違いはこの部分です。
言い方を変えてそれぞれを説明すると、
過去系 = 単に過去の事柄について話している。
現在完了形 = 過去の事柄が現在も続けて影響している
と言うようになります。
その為、過去の事を表したい時には現在完了形を使う事は出来ません。
この例文では「バスが午前9時に出発した」と言う過去の事柄を言っており現在の状態に続いていません。
その為、この様な文章では過去形を使う事になります。
ただし似たような文章で、
The bus has just left.
(バスは丁度出発したところだ。)
と言う様に丁度起きた場合であれば現在完了形を「完了」の使い方で使用出来ます。
そして現在完了形の例文では「スマホを無くした」と言う状態が現在も続いているという事を表しています。
その為、この様な文章では現在完了形を使います。
逆にこの文章を過去形に直して、
I lost my smartphone.
(私はスマホを無くした)
とすると日本語訳だけを見れば現在完了形と全く同じに見えます。
しかし過去形の場合は現在の状態については触れていないので、
「現在もスマホを無くした状態なのかがわからない!」
と言う事になります。
この点が理解出来れば過去形と現在完了形の違いはとても分かりやすく感じられると思います。
2つの違いをもっとイメージしやすくする方法!
現在完了形の「have(持つ)」に注目する!
英文においての過去形と現在完了形の大きな違いと言えば、
「haveが付いているかどうか」
と言う点となります。
そしてこのhaveに注目して現在完了形をイメージすると更に違いが分かりやすくなります。
「have」の代表的な意味として「持つ」と言うのがありますが、現在完了形においてのhaveは、
「その状態を現在も持っている」
と言うのを表しています。
例えとして上で書いた例文では
「I have lost my smartphone. = スマホを無くしている状態を持っている」
と言う事になるので、現在もその状態が続いていると言う現在完了形の意味になります。
この様にイメージする事で現在完了形の理解度はとても深まると思います。
まとめ!
- 過去形と現在完了形の違いは日本語訳だけに注目するとわかりにくい!
- イメージを掴むことで簡単にわかりやすくなる!
- 過去形は過去の事柄についてのみ使える!
- 現在完了形は大きく分けて「完了」「経験」「継続」「結果」の4つの使い方が出来る!
- 現在完了形は過去の出来事が現在に影響している場合に使える!
- 現在完了形は丁度終わった時など完了の使い方も出来る!
過去形と現在完了形の使い方についての大きな違いはやはり、
「現在も続いているかどうか?」
と言うのがポイントです。
この点が理解出来れば二つの違いは簡単に理解できると思います。
しかしここでの内容を理解しても、すぐ実戦的な場面で使っていくのは難しいかもしれません。
やはり英語の上達は実際に英語に触れて慣れていくというのが大切なので、是非今回の解説を活かしてこれからも頑張ってください。