「many」「much」「a lot of」「lots of」の違いと使い分けについて!

「many」「much」「a lot of」「lots of」は日本語訳だけ見るとどれも「たくさん」「多くの」等の意味を持つ単語です。

しかし実際には細かい違いがあり、使い分けが必要になってきます。

この記事ではそれぞれの違いや共通点を書いていくので是非参考にして下さい。

「many」と「much」について!

「many」は数えられる物に対して使える!

「many」は数えられる名詞である「可算名詞」に対して使う事が出来ます。

「可算名詞」とは例えば、

stone(石)」「book(本)」「smartphone(スマホ)

など、1つずつ数えられる物の事です。

なので「water(水)」や「air(空気)」など、形が無く1つずつ数えられないものには使用できません。

「Many + 名詞」の形で主語として使われやすい!

例文
  • Many people were moved by the movie.
    (多くの人々がその映画に感動した。)

詳しくは下で解説していますが、「many」は肯定文で使われる事はあまりありません。

しかし上の例文の様に「Many people」など、主語と結びつける使い方であれば肯定文でも使用されます。

「much」は数えられない物に使える!

「many」が「可算名詞」で使われるのに対し、「much」は1つずつ数えられない「不可算名詞」で使われます。

その為、「water(水)」や「air(空気)」など、形が無く1つずつ数えられないものに使用できます。

逆に「可算名詞」では使えないので気を付けて下さい。

副詞としても使われる!

例文
  • I don’t like green tea much.
    (私はあまり緑茶が好きではない。)
  • I like green tea very much.
    (私はコーヒーがとても好きだ。)

「much」は副詞として使う事が出来ます。

ちなみに

  • 疑問文と否定文で動詞を修飾する場合はただの「much」
  • 肯定文で動詞を修飾する場合は「very much」

と形が変わります。

他にも「very」との使い分けも必要になってくるので気を付けて下さい。

(現在「very」と「much」の違いの解説記事を作成中です。)

「many」と「much」の共通する特徴!

口語文ではあまり使われない堅い表現!(肯定文の場合)

肯定文の場合「many」と「much」はフォーマルな表現となり、契約書などの公式的な堅い文章を書く時に使われます。

なので日常会話ではあまり使われず、会話であれば「a lot of」を使用します。

ただし上でも書いた通り、

manyは主語として
muchは副詞として

と言う場合であればフォーマルな表現という訳では無く、日常会話でも使われます。

疑問文と否定文で使われる!

上で書いたように「many」と「much」は肯定文ではあまり使われませんが、疑問文と否定文で良く使われます。

この場合は特別フォーマルな固い表現という訳では無く、日常会話でも使われる表現です。

ちなみに疑問文と否定文でも「a lot of」は自然に使う事が出来ます。

なので「a lot of」との使い分けについては好みで選んでしまって大丈夫です。

「so」「very」「too」「as」「time」などと一緒に使える!

例文
  • I have so many complexes.
    (私はかなり多くのコンプレックスを持っている。)
  • I like green tea very much.
    (私はコーヒーがとても好きだ。)
  • I ate too much.
    (食べ過ぎた。)
  • I have been to America many times.
    (私は何回もアメリカに行った事がある。)
  • I thought as much.
    (思った通りだ。)

例文の様に「so」「very」「too」「as」「time」などと組み合わせて使用する事が出来ます。

またこの状態であれば口語文として日常会話などでも自然に使用する事が可能です。

「a lot of」と「lots of」について!

「a lot of」は数えられる物、数えられない物の両方で使える!

「a lot of」は「可算名詞」と「不可算名詞」の区別無く、両方で使える便利な言葉です。

これによって「many」と「much」の様に、名詞の種類によってどちらを使うか考えずに使う事が出来ます。

また上でも書いたように疑問文と否定文でも問題なく使う事が可能です。

その為、「much」と「many」どちらを使うべきかわからない時や、考えるのが面倒であれば「a lot of」を使っていきましょう。

会話でよく使われる口語的な表現!

上で書いたように「many」と「much」は会話ではあまり使われないフォーマルな表現です。

それに対して「a lot of」は、日常的に使われる口語的な表現で「many」と「much」よりカジュアルな表現を持ちます。

なので会話で使う場合は「a lot of」を使う方が自然です。

ただ、上でも書いた様に疑問文と否定文であれば「many」と「much」もフォーマルな表現では無くなり、日常会話でも自然に使えます。

「lots of」は「a lot of」より更にくだけたカジュアルな表現!

「lots of」は「a lot of」以上にカジュアルでくだけた表現を持ちます。

なので仲の良い友人などとの会話で使用すると良いです。

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