「can」と「be able to」と言えば意味的にはどちらも同じで、殆ど同じように使用する事が出来ます。
むしろ口語的(会話で使う場合)であれば「can」を使うのが一般的です。
その為「出来た」と過去形として使う場合でも「could」を使いたくなる人が多いかもしれません。
しかし「can」の過去形である「could」は少し違うニュアンスを持っており、単純に「can」の過去形としては使えなくなります。
この記事ではその「could」の詳細と「was able to」との使い分けについて書いていくので是非参考にして下さい。
「could」と「was able to」の違い!
「could」は「〜なら…出来ただろう」の意味になる!
例文
- I was able to finish this work on time.
(私は時間通りにこの仕事を終わらせる事が出来た。) - I could finish this work on time.
(私なら時間通りに終わらせられただろう。)
この2つは上の例文を見比べてわかる通り、全く別の意味を持っています。
「was able to」は通常通り「〜出来た」と言う過去形の意味で使えますが、「could」は既に起きた出来事に対して、
「〜なら…出来ただろう」
と言う表現をする事になります。
なので「can」の過去形の意味で「could」を使うと誤解を招く事があるので気をつけて下さい。
ただし「could」を「was able to」と同じ様に「〜出来た」という意味で使う方法も存在します。
その使い方についてこれから解説していきます。
「could」を「〜出来た」と過去形の意味で使う方法!
「When I was young(若い時)」など、過去の時期を指定して使う場合!
例文
- When I was young, I could run faster.
(若い頃はもっと早く走れた。)
「When I was young(若い時)」など、過去の時点を指定すれば「出来た」と言う意味で使う事が出来ます。
「hear(聞く)」「see(見る)」など感覚を表す動詞を伴う場合!
例文
- I could hear a sound of guitar.
(ギターの音が聴こえた。) - I could see a rainbow.
(虹を見る事が出来た。) - I could understand the theory of relativity.
(相対性理論が理解できた。)
上の例文の様に「hear(聞く)」「see(見る)」など感覚を表す動詞と組み合わせる事で「出来た」と言う意味で使える様になります。
勿論、上の3つ以外にも「feel(感じる)」や「taste(味がする)」など、感覚を表す動詞なら何でも大丈夫です。
否定として使う場合!
例文
- I couldn't receive goods from Amazon.
(Amazonからの商品を受け取ることが出来なかった。)
「couldn't」と否定の形で使う事で「出来なかった」と「wasn't able to」と同じ使い方が出来ます。