「~しなければならない」と言えば「have to」「must」「need to」の3つが存在します。
しかしこれらは細かいニュアンスに違いがあるので、全てが同じ様に使えるわけではありません。
またこの3つの違いを気にせず使ってしまうと相手に誤解を与えてしまう場合もあります。
そこでこの記事ではこれら3つの違いについて書いていくので是非参考にして下さい。
「have to」「must」「need to」の違いについて!
「have to」は外的要因でしなければならない時に使う表現!
- I have to go to school.
(私は学校に行かなくてはならない。) - I have to leave now.
(もう帰らなければならない。)
まず「have to」は外的要因による義務、つまり、
「やりたくない事を誰かもしくは何かに強制されてやらなくてはならない!」
と言う事を表します。
なので例文1では、行きたくないけれど「学校に行くと言う義務」によって行かなければならないという事を表します。
また例文2では、まだ帰りたくないけれど「帰る義務(用事があるなど)」によって帰らなければならないと言う事になります。
「must」は個人の意思によってしなければならない時に使う表現!
- I must go to school.
(私は学校に行かなくてはならない。) - I must leave now.
(もう帰らなければならない。)
「have to」が外的要因だったのに対して「must」は義理や個人の意思がある場合に使う表現で、
「自分の意思でしなければならないと思っている」
と言う事を表しています。
なので例文1では「自分自身の意思」によって学校に行かなければならないという事を表します。
また例文2では「自分自身の意思」でもう帰らないと、と言う事になります。
「You」など二人称を主語にする場合の「have to」「must」の違い!
- You have to go to school.
(学校に行った方が良いですよ。) - You must go to school.
(学校に行きなさい。) - You must be tired.
(お疲れでしょう。) - You must be John.
(君がジョンだね。) - You must watch this movie.
(この映画は見るべきだよ。)
まず例文1と2を見比べてわかる通り、「have to」と「must」で表現の違いがあります。
「have to」では、
「~した方がいいですよ」
と控えめに教えてあげている感じですが「must」では、
「~しなさい」
と強めに命令して強制している表現になります。
なので実際使う場合はこの違いに気を付けて下さい。
また「must」は命令以外にも様々な使い方があり、上の例文の様に
- 「でしょう、~ですね」と確認、決めつける表現。
- 「~するべきだよ」と何かをおすすめする表現。
と言う使われ方もします。
この辺の違いについては文脈や話し手の雰囲気から判断する事になります。
「need to」は感情を一切含まず、しなければならない時に使う表現!
- I need to finish this work by next week.
(この仕事を来週までに終わらせる必要がある。)
「have to」と「must」はどちらも「誰かの意思が絡んでしなければならない」と言う事を表していますが「need to」は、
「個人的な感情を含まずにそれをする必要がある」
と言う事を表しており、ビジネスの場面で良く使われる表現です。
なので例文1では「私の意思」は関係なく、来週までにそれを終わらせる必要があると言う事を表しています、