現在完了形の4つの使い方!「完了」「結果」「継続」「経験」の見分け方について!

現在完了形は「have + 過去分子」の形で使うもので、名前の通り「完了」を表す時に使える物です。

しかしそれ以外にも使い方があり大きく分けて、

「完了」「結果」「継続」「経験」

と言う4つの使い方が存在します。

この記事ではそれぞれの使い方について解説していくので是非参考にして下さい。

またこれらの使い方を覚えても現在完了形の文章を読んだ時に、

どの使い方がされているのかわからない!

と言う事があるかもしれません。

しかしある事に注目する事でその見分けが簡単に出来る様になるので、それについても紹介していきます。

現在完了形の4つの使い方について!

完了

完了の例文
  1. I have just read the book.
    (私は丁度その本を読み終えた。)
  2. I have already finished my work.
    (私は既に仕事を終わらせてしまった。)
  3. He hasn’t come back yet. (否定文)
    (彼はまだ帰って来ない)
  4. Have you finished your homework yet? (疑問文)
    (あなたはもう宿題を終わらせましたか?)

完了は言葉の通りで、その物事が完了している事を表す時に使います。

また疑問文、否定文にした場合は「まだしていない」「既にしてあるのか?」等の意味で使われます。

ちなみに良く使われる副詞としては上の例文で書いている通り、

just(丁度)
already(既に)
yet(まだ、もう)

等が挙げられます。

また「already(既に)」は肯定文、「yet(まだ、もう)」は疑問文と否定文のみと言う使い分けがされるので気を付けて下さい。

結果

結果については「完了」と似た表現で、一まとまりで解説されている事も良くあります。

その為、結果と完了の違いが分かりにくく感じる方は多いです。

しかし「結果」と「完了」と言う言葉のイメージを掴めれば理解するのは難しくありません。

完了では「その物事が完了している事を表す」と説明しましたが、

結果ではその物事がもたらした結果が現在も続いている

と言う事を表します。

 

結果の例文
  1. I have lost my wallet.
    (私は財布を無くした)

その為、この例文では「財布を無くした状態が現在も続いている」と言う結果を表す現在完了形となっています。

なので完了形との見分け方としては、

その事柄が完了しているのか、現在も続いているのか

と言う部分に注目するとわかりやすいです。

 

ちなみに上の例文の和訳だけを見ると過去形と全く同じ様に見えますが、現在完了形と過去形は同じではありません

過去形との違いについては以下の記事で解説しているので気になる方は参考にして下さい。

経験

経験の例文
  1. I have been to America.
    (私はアメリカに行った事がある。)
  2. I have ever been to America.
    (私は今までアメリカに行ったことがある。)
  3. I have lived in America before.
    (私は以前アメリカに住んだ事がある。)
  4. I have never been to America.
    (私はアメリカに行ったことが無い。)
  5. I have often been to America.
    (私は何度もアメリカに行ったことがある。)
  6. I have been to America twice.
    (私は2回アメリカに行ったことがある。)
  7. I have been to America three times.
    (私は3回アメリカに行ったことがある。)
  8. Have you ever been to America?
    (あなたは今までアメリカに行った事がありますか?)

経験についても言葉の通りで、その物事を経験したことがあるかどうかを表す時に使います。

よく使われる副詞としては上の例文でも書いている通り、

「ever(今まで)」
「never(一度も無い)」
「often(何度か)」
「before(以前)」
「once(1回)、twice(2回)、three times(3回)」

これらの様な期間や回数を表すものとなっています。

ちなみに具体的な回数を表す時、1回と2回は「once」と「twice」が使われますが、3回以上の場合は

回数 + times

と言う形になります。

なので例を出すと、6回なら「six times」10回なら「ten times」となるので気を付けて下さい。

 

ちなみに何故「行ったことがある」で「gone」ではなく「been」が使われるのかについては以下の記事で書いているので気になる方は参考にして下さい。

継続

継続の例文
  1. I have lived in America for three years.
    (私は3年間アメリカに住んでいます。)
  2. I have lived in America since 2015.
    (私は2015年からアメリカに住んでいます。)
  3. I hasn't lived in Japan since 2015.
    (私は2015年から日本に住んでいません。)
  4. Have you lived in America since 2015?
    (あなたは2015年からアメリカに住んでいますか?)
  5. Hou long have you lived in Japan?
    (あなたどのくらい日本に住んでいますか?)

継続についてもその言葉通りで、その物事をずっと続けているという事を表します。

そして良く使われる副詞としては上の例文でも書いている通り、

for(~間)
since(~から)

の二つが使われます。

むしろ「for」や「since」を付けないと「ずっと続けている」と言う「継続」の意味ではなく、

した事がある

と言う「経験」の意味にも取れてしまいます。

この違いを明確にする為にも、継続の意味で使う場合は「for」や「since」などの副詞を付けると良いです。

現在完了形の使い方の見分け方!

副詞に注目する!

最も簡単な見分け方がこれです。

ここまで4つの使い方を紹介してきましたが、それぞれの使い方で別々の副詞が良く使われています。

ちなみにそれぞれの使い方で良く出てくる副詞についてまとめた表がこちらです。

良く使われる副詞
完了 「just(丁度)」
「already(既に)」
「yet(まだ、もう)」
結果 特になし
経験 「ever(今まで)」
「never(一度も無い)」
「often(何度か)」
「before(以前)」
「once(1回)、twice(2回)、three times(3回)など」
継続 「for(~間)」
「since(~から)」

これらに加えて文章の内容を考えれば自然と使い方の見分けは出来てくると思います。

まとめ!

  • 完了は「その物事が完了している」と言う事を表す!
  • 結果は「その物事がもたらした結果が現在も続いている」と言う事を表す!
  • 経験は「その物事を経験したことがあるかどうか」と言う事を表す!
  • 継続は「その物事をずっと続けている」と言う事を表す!
  • 副詞と文章の意味に注目する事で使い方の見分けがしやすくなる!

 

この様に現在完了形は複数の使い方があって一見複雑に見えますが、

「完了」「結果」「継続」「経験」

と日本語に注目するだけでも使い方がある程度理解できます。

判断についても副詞などに注目すればそれほど難しくはありません。

また現在完了形は良く出てくる物なので、是非使いこなせられるように頑張ってください。

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